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ゴミ処理場問題に関する市政情報

[横須賀市発表]新たなごみ処理施設の整備について

(2010/2/23)
横須賀市環境部が発表した新しいゴミ処理場の資料(pdfファイル)です。


[論説]財政難の横須賀市は1日400トン規模の生ゴミ資源化施設を、本当に作るつもりか?

(2010/2/10)
 横須賀市は、三浦市との広域ゴミ処理施設の建設候補地を長坂5丁目とすることを、1月28日に発表した。 (朝日新聞1/29記事)  横須賀市の計画は、昨年作成された横須賀市三浦市ごみ処理広域化基本計画に基づいたものである。しかしこの計画全体で、横須賀市の負担費用で約250億円と書かれており、吉田市政における最大のハコモノである。しかも上記発表によると総事業費は296億円とのことであるから、S社からの38ヘクタールの土地の買収費用や、造成費用で、さらに約46億円、費用が増えることとなっている。これは財政再建を掲げる吉田市長のマニフェストと矛盾しないだろうか。基本計画の甘い見積もりからどれだけコストカットできるかが新市長の腕の見せ所であるはずなのに、なぜ官僚の作った数字を発表してしまったのだろうか。

 特に問題なのは、1日400トン規模の生ゴミ資源化施設である。これと1日300トンの焼却施設を合わせて建設する計画である。

@ まず市の試算資料によっても、焼却炉のみと、生ゴミ資源化施設と焼却炉の組み合わせの建設経費は殆ど変わらない。そして市が採用しようとしている生ゴミ資源化施設は焼却ゴミを大幅に減少させるものではなく、焼却ゴミの量は3分の2に減量されるに過ぎない。そしてその施設建設費は、同じ処理量の焼却炉の約3分の1かかるということである。従って、何のためにわざわざ生ゴミ資源化施設を作るのかが、そのメリットがよく分からない。
A しかも、市が採用しようとしている生ゴミ資源化施設を1日400トンのレベルで採用し、安定的に稼働している自治体レベルでの実績はいまだ無い。
製造されるメタンガスの質の確保の保障、商業的安定利用先、発電に使うというが、その焼却場所等も明らかでなく、メタンガスを市のゴミ収集車等が利用するとして、その購入費用も明らかになっていない。また生ごみの貯留や発酵、残さによる臭気の発生はないのか、RDFに見られたように、爆発事故の危険性はないのかも明らかでない。 これらが当初の想定とおりいかないと、大変な事態となってしまう。
B 市の採用しようとしている生ゴミ資源化施設は、特定企業の技術だから、随意契約となり、あるいは入札をしてもコストダウンとはならない。しかし通常の焼却炉1本であれば最高裁判決等によって完全に談合は排除されているから、大幅に入札によるコストダウンが期待できる。
C また市は1日430トンを既定の数字としているが、ゴミ量は現在年々減っており、2019年までには更に減るから、それに合わせて建設規模を小さくすれば、建設費用も安くなる。

 また市民協働によるゴミの減量をさらに進めれば、例えば1割減の1日380トンの処理量まで減量すれば、そしてさらにもっと減量すれば、大幅な建設経費カットができるはずである。

 以上の他にも、地元への説明の点、プラスチックを焼却しようとしている環境汚染の点等、問題点はいろいろあるが、この基本計画自体が、過去の官僚市政の、補助金頼り、そして特定企業との癒着の産物なのであろう。この基本計画自体に吉田市長がメスを入れて大幅な見直しをすることによって、最大のハコモノからコストカットを勝ち取ることができるかが、官僚市政からのチェンジの試金石なのではないだろうか。

(この「論説」は、ごとう正彦さんのブログから転載しました。)
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